うつ病の症状のひとつとして「不眠」があげられますが、それとは反対に寝ても寝てもとにかく眠い…「過眠」症状に悩まされる人が意外と多いようです。
冬季うつ病とは?
「冬季うつ病」という言葉をご存じですか?文字通り、寒くなるにつれて日照時間も短くなる秋から冬にかけて気分が落ち込むようになることをさします(春が近づくにつれ寛解していく事が多いようです)。20代~30代の比較的若い女性に多いと言われており、主に以下のような症状があげられます。
・気持ちが落ち込み、疲れやすくなる
・今まで楽しめたことが楽しめなくなる
・過食傾向、とりわけ甘いものが食べたくなる
・睡眠時間が長くなる、とにかく眠い
・朝起きられなくなり、悪化すると登校や出勤に支障をきたすようになる
これら冬季うつ病の症状を引き起こす主な原因として、セロトニンの不足があげられています。
脳内伝達物質の一種であるセロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれており、栄養バランスの良い食事や運動、そして昼間しっかり日光を浴びることによっても体内で生成・分泌されます。したがって、秋から冬にかけて日照時間が短くなるにつれてセロトニン~幸せホルモン~が不足することによって、うつ症状があらわれるようになるのです。また、これら冬季うつ病の症状は、一度発症すると毎年繰り返す傾向にあると言われています。
冬季うつ病を治す方法はあるの?予防法や対策について
・お天気のいい日はしっかり日光浴を。ウォーキングやヨガなど軽い運動もオススメです。
・なるべく早寝早起き、生活リズムをととのえること。無理せずできる範囲で始められたらいいですね。
・栄養バランスの良い食生活を:「幸せホルモン」セロトニンを作り出すための主な栄養素として、タンパク質・ビタミンB6・鉄分・必須アミノ酸のトリプトファン等があげられます。具体的には、
・乳製品(牛乳・ヨーグルト・チーズなど)
・大豆製品(豆腐・味噌・納豆など)
・魚料理(さば・いわしなどの青魚・かつお・まぐろなど)
・ナッツ類、海藻類、きのこ類、緑黄色野菜、卵、バナナ、はちみつetc.
これらを毎日の食事にバランスよく(※一つのものだけに偏るのはNG)取り入れるのがオススメです。ささっと手軽に作れるおいしいレシピもたくさんあるので、今すぐトライできるお気に入りを見つけてみては?^^