「母親なんだから子どもを可愛がるのは当たり前」なんて、いつ誰が決めたのでしょう?
自分が心から思えるのならいい事だと思いますが、他人(肉親を含めて)から押し付けられるその価値観に苦しめられている人は少なからずいるようです。
「子育てがしんどくてたまらない」
「自分が生んだ子なのにどうしても可愛いと思えない」
時折、こうしたご相談を受ける事があります。
しかし、それは何もその人の人格に問題があるわけではなく、様々な要因が伏在していると思われます。
- 産後うつ(出産後のホルモンバランスの乱れや、環境の変化、育児に対する不安などによって精神的に不安定になる)
- ワンオペ育児(周囲に頼れる人や育児をたまに替わってくれる人がいない等、気晴らしに外出する等もままならない状況での孤独な育児)
- その他様々なストレス
もう一つ、これは人間としてごく自然な現象ですが、単純に「飽きた」ということ。
私も生みたての頃はそりゃもう可愛くて可愛くて何時間眺めていても飽きない!と思い、おっぱいあげるたび、オムツ替えるたび、いちいち感動していたのですが、数ヶ月もたち子育てに慣れてくると、毎日同じことの繰り返しの日々に早々と飽きました。
私の毎日、このまま同じことの繰り返しで終わるのか?
仕事もなければ(妊娠がわかるやいなや喜び勇んでとっとと退職したのに現金なものですが)趣味もない・・・。
ていうか、お願いだから、この「ママ~ママ~(withギャン泣き)」攻撃から、つぶらな瞳の監視から、一瞬だけでも解放してくれ!
夫は仕事その他つきあいで夜遅くほとんど家に寄り付かず、実家の母とは今一つ折り合いが悪いため、基本ワンオペ育児でした。
仕事をしていない為、保育園に預ける事もできない。
(※一時保育に対応している保育園等もあるようですので詳しくはお調べください。)
そんな私を救ってくれた二つの存在。
一人は、同じマンションに住むママ友さん。年は近いけどもう大きなお子さんのママ(私が晩産な為)である彼女は育児ストレスをよく理解してくれ、快く娘を預かって晩御飯も食べさせて頂けたおかげで、私は夜時々友達と飲みにいく事も出来るようになりました(私が戻ってくるまでギャン泣きしていた娘をずっと外で抱きしめていてくれたり、本当に今思い出しても感謝のひと事です)。
もう一つは、自治体の一時預かり保育。
私の場合は提供会員さんのご自宅で子どもを預かって頂くシステムだったのですが、この方も預ける理由など一切聞かず、本当に我が子のように娘に愛情を注いで下さいました。(一度、精神的にかなり参っていて「今、預かって頂けませんか?」とお願いしたのですが、「いいよ」と引き受けてくださいました(いきなりでご迷惑だったと今こそ反省しつつ、本当に感謝してもし足りない思い出です))。
その他、預かりスペースで小さな託児所のように預かってくれるシステムがショッピングモール内等にもあるようですね。
(コロナ禍の現在、自治体の一時預かり保育も含め詳細はお調べ下さい。)
そしてもしも育児がしんどいなら、「ご飯も作って掃除もしなきゃいけないのに!なのに何でまとわりついてくるの!?」って、イラだっていませんか?
もしもあなたにとって家事が「やらなきゃいけないこと」なら、どうぞ放棄してください。
ごはんレトルトで、部屋は散らかり放題でいい。
「子どもを公園に連れて行くのがしんどい」なら、家で遊べばいい。
遊んでやるのが面倒くさいなら、寝っ転がって、ぎゅっと抱きしめて、そのままごろごろ転がっていれば、それでいい。
「寝る前に本を読んであげなきゃ」
「習い事につれていかなきゃ」
「お受験させなきゃ」
もし、あなたも子どももやりたくてやっているなら、OK。
でも、あなたがもしも、本当はやりたくないのにやっているのだとしたら。
今すぐやめよう。
お母さんがラクになって笑顔になる事が、子どもの幸せだから。