まえがき
こんにちは。福岡県北九州市のうつ不登校相談・カウンセリングルームSmileAgain(スマイルアゲイン)です。
不登校を解決へ導くために「今はとにかく見守りましょう。」よく聞かれる言葉ですが、
・本当に見守るだけでいいの?
・いつまで見守ればいいの?
・見守るだけで本当に解決するの⁉
これらは実際に今、子どもの不登校に悩んでいるお母さん達の悲痛な叫びです。
一方でネット等には「【見守る】はキケン!不登校を長期化させるだけ!」といった言葉も見受けられ、親としては「どっちが正解なの!?」と悩んでしまいますよね。
我が子の不登校に悩み、病院をはじめとする「専門家」の扉を叩いてみたものの、どこでも口をそろえて「今は見守りましょう」と言われることが多いようです。
不登校の原因を追究される苦しみ
ところで、『見守りましょう』と口を揃える『専門家』の皆さんは、実際に不登校を経験した事があるのか?
ほとんどの方が、答えはNOです。
自分が経験したことがないゆえに、今現在、不登校で苦しんでいる子どもたち~「学校に行かなきゃ」とどんなに自分に号令をかけても体が言う事をきかず、周囲の「不登校は甘えだ」「不登校はずるい」という冷たい視線に耐え、やっとの思いで行けたと思ったら、また地獄のループに逆戻り~の苦しみに、こころから共感し寄り添うことはできないケースも散見されるようです。
『専門家』の皆さんはともすれば、不登校の原因解明に焦点を絞ることが多いようですが、「どうして学校に行けないの?」と聞かれることが子どもにとって、どれほどつらいことであるか。気づいておられるでしょうか。
なぜなら【不登校の原因】それは、当のお子さん自身にもわからないことが多いからです。
「どうして学校に行けないの?」…自分でもわからないから、こんなに苦しいんだ。
「どうして普通にできないの?」…俺(私)だって、好きでこんな生活送ってるわけじゃない!
「このままじゃ将来、苦労するよ」…そんなこと、言われなくてもわかってる!自分の未来がこわくてこわくてたまらない…ていうか、俺(私)にはもう未来なんかねぇし!
子どもたちの、こうした悲痛なこころの叫びは、果たして十分届いているでしょうか?
不登校は「見守る」だけでは解決しない?ではどうすればいい?
これを読んでいる親御さんのほとんどは、「学校に行きなさい」と叱る・引きずってでも学校に連れていく、といったいわゆる「登校圧力」が不登校解決にはかえって逆効果だと、すでに知りつくしている事と思います。我が子の将来を思えばこそ、心を鬼にして頑張れば頑張るほど、子どもは心を閉ざしてしまい、手が付けられなくなってしまった…そんなご相談をお受けするたび、胸が痛みます。
大切なのは、子どもの幸せな未来をあきらめないこと。
子どもの魂の内側に眠る、生きる力をとことん信じることが何より大切ではないでしょうか。
「見守るだけでは不登校は解決しない」も「不登校解決には愛情を注いで見守る」も、考え方としては両方正しいのだと思います。お子さんの年齢・性格・状況に応じても変わってくる問題であり、答えはひとつではありません。
大切なのは両方をうまくミックスさせること~見守りつつも時にはそっと背中を押す絶妙なさじ加減~これが、いかに難しいことであるか。
それでも私は、胸を張って伝えたい。「見守るだけで不登校が解決するの?」と疑う人たちへ。
わたしは日々命がけでこの子を信じて見守っているのだ、と。
だからこそ、私たち母親(父親)は、これからも学び続けなくてはならない。
「育児=育自」ということばがあります。子どもを育てながら一歩ずつ、自分も育っていけばいいのではないでしょうか。
まとめ
・不登校は「見守るだけ(=ただ放置する)」では解決しない
・大切なのは、いかに愛情を注いで見守るか
・そのためにはお母さん・お父さんが子どもといっしょに一日一日を大切に生きること
早期解決を望むならば、大局観を。かけがえのない今をお子さんと一緒に笑える日のために。
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