「ママが好き、自分が大好き。」自己肯定感をはぐくむ子育て

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「こそだて以上に価値ある仕事はこの世にない」

私はこの言葉を切り抜いて冷蔵庫に貼り、

育児と仕事を両立させているお母さんがまぶしくてつい羨んでしまう時、

「こんなやりたい放題のびのび(すぎる?)子育てで

本当に将来ちゃんとした大人に育つのかな?」と

自分の子育てに自信がなくなって迷うとき、

何度も読み返しては「今は子どもが笑顔で生きているだけでOK。この今を、一日一日を大切にしよう」と心の支えにしてきました。

「育児以上に創造性のある仕事を私は知らない。」

「親は親の役割をしなければならないのです。

ところが今はどの親も訓練士に近いことを

やろうとしているから、難しいことになるのです。

「人生は少年時代を生きるためにある。」

子どもは大人になるためにあるのではなく、

子ども時代を生きるためにあるということに

大人が気づかないといけません。

ここ(子ども時代)を豊かに生きれば、

生涯健全に生きられると思います。

反対に、将来のためにと称して

子ども時代を犠牲にしてしまったら

一生を棒に振るような気がします。」

佐々木正美(児童精神科医)著

『「お母さんがすき、自分が好き」と言える子に』より

自分の子供達を厳しくしつけ、幼児期から英才教育を施してきた先輩ママから昔、

「将来頑張れない子になったらどうするの?

頑張れない辛さは、貴女が一番知っているでしょう?」と言われた事がありました。

産後うつになり幼な児のごはんも満足に作れず、ゴロゴロと寝ていただけの日々を思うと

「この子が将来私のようになったら・・・私のような人間にだけは育ててはいけない」

と気持ちだけが焦って空回りするだけの日々。

そんな日々の中で、幼稚園の園長先生が園のおてがみで教えてくださった佐々木先生のこの言葉に出会って、すーっと心が軽くなったのです。

あれから時が流れ、小学5年生になった娘。

学校の勉強はキライですが(^^;)

相変わらずのびのびと、好奇心旺盛で感受性豊かに、

そして何より人の心を思いやれる、自分の頭で考えて善悪の判断ができる人間に育っています。

自己肯定感とは親が”高める”ものではなく、自分の意志を大切に尊重され、何があっても信じてもらえる一日一日の積み重ねの中で、おのずと培われていくものなのではないでしょうか。

参考文献:

「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に 

 ~信頼されて子どもは育つ~

佐々木 正美 著: 新紀元社

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