【学校行きたくない】は子どもの命のSOS

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「小中高生の自殺者数は夏休み明けの9月1日が最も多い」と過去40年間言われてきましたが、今年(2021年)は、過去最多であった昨年(2020年)をさらに上回る数の子ども達が自ら命を絶っており(自殺対策白書(内閣府作成):2021年7月時点)、また長期化するコロナ禍の不安やストレスによる、子どもの鬱や不登校の増加も指摘されています。

「ネット上で『学校』『行きたくない』というキーワードの検索数が増加した後、子どもの自殺者数が増加したという関連性が判明した(「厚生労働大臣指定法人 いのち支える自殺対策推進センター」が2021年6月公表した調査結果)」という悲しい記事を、先日見つけました。

(「不登校新聞」2021年8月31日)

「8月31日の夜」を超えて、生きてくれている事が、どれだけ尊いか。

あらためてしみじみと身に沁みます。

9月1日に学校に行けた子。行けなかった子。

それぞれ、引き続き心にかけていく必要はありますが、今、生きてくれている。もうそれだけで、何もいらない。

「『死にたい』というのはパフォーマンス。本当に死ぬ気がある人間ならば『死にたい』など言わずに黙して死ぬ」という、「『死にたい』と言う人間は大丈夫」論が、いまだ一部に根強く存在します。

しかし、実際に命を絶った子ども達の多くは、「もう限界」「消えてしまいたい」「私(ぼく)なんかいなくなればいい」という言葉を遺しています。「(学校に)行きたくない」もその一つです。

やるせないのは、親にも友達にも誰にも言えず、そうした言葉をSNSなどのインターネット上でつぶやく事しか出来なかった子どもたちの存在です。

「どうして言ってくれなかったの?」

「どうして気付けなかったの?」

「どうして何もしてやれなかったの?」

遺された親御さん達の自責の念を思うと、ただただ辛いです。

では、私たちカウンセラーにできる事とは、何なのか?

『もうすぐ二学期。学校が始まるのが死ぬほどつらい子は、学校を休んで図書館へいらっしゃい。マンガもライトノベルもあるよ。一日いても誰も何も言わないよ。9月から学校へ行くくらいなら死んじゃおうと思ったら、逃げ場所に図書館も思い出してね。』

鎌倉市図書館の公式ツイッターより2015年8月26日に発信され、たくさんの共感を呼んだこのメッセージには、ひと言ひとことに、あたたかさが、にじみ出ています。

『一日いても誰も何も言わないよ』

「行きたくない」子ども達が今、切実に求めているのは、まさに一日中安心して、自由に好きなように過ごせる居場所なのです。

そして追いつめられているのは子ども達だけでなく、お母さん達も同じです。

お母さんだって、弱音を吐いていい。誰かを、頼ってください。

もしも身近な人だからこそ話せなかったら、私たち「聴くプロ」を、頼ってください。

秘密は厳守します。あなただけの、安心して吐き出せる居場所を空けて、待っています。

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引用元:

「不登校新聞」2021.8.31

https://futoko.publishers.fm/article/24631/

「鎌倉市図書館ツイッター公式アカウント」(上記引用文は2015.8.26発信)

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