躁うつ病と私②~双極性障害とつきあいながら生きていく~

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私は双極性障害当事者といっても、双極性障害Ⅱ型で、躁はあくまでも軽躁です。激しい躁状態が本人や家族に与える混乱や悲劇(借金、破産、失職、離婚、最悪の場合は自殺)等は未経験です。

「・・・医者の観点からすると、躁うつ病の共感能力や創造性などの魅力的な側面に惹かれるところはあっても、あくまで患者さんの健康と命があってのことですから、患者さんが天才的な能力を発揮することを目標にはしていられません。たしかに躁うつ病の躁状態は、エネルギーにあふれて創造力が高まる時ではありますが、躁状態は病気の状態ですから必ず終わりが来て、その後には必ず抑うつ状態になります。躁状態が激しければ激しいほどその後の抑うつ状態が強いものになります。その時の抑うつ状態では「死にたい」という希死念慮が強まり、実際に自殺を企てる人もいます。また、躁状態の期間に比べ、うつ状態の期間は長く、患者さんの苦しみは強いものです(かのウインストン・チャーチルもうつ状態を「黒い犬」と呼んで抑うつをひどく怖れていました。)。(中略)」

自分の理想がどれほど甘く危険な考えだったか。ガツンと頭を殴られた思いでした。

別に天才でなくていいから、ただやりたい仕事(私の場合はカウンセラー)で起業して(雇用される仕事は体力的にも精神的にも辛いので)食べていければいい。ただそれだけを望んでいるのに・・・。

双極性障害当事者である私には、所詮叶わない夢なのだろうか・・・。

絶望しかけた心でもう一度先生のブログに立ち返ってみた時、一筋の光が見えたように思えました。

「(中略)・・・心の病全てにわたって言えることですが、病む人には何らかの魅力や特長があり、それに惹かれる人々が周囲にいます。そんな魅力や特長が治療を妨げるように見えることもありますが(経験が少ないか思慮の浅い精神科医やカウンセラーはそのように見なすこともありますが)、彼らの魅力や特長を否定した治療は結局成功しません。たとえ医学的な治療が上手く進んだとしても患者さんは幸せを感じません。患者さんを真に満足させ、生き生きとしてもらうためには、彼らの生き甲斐や人生観をも顧慮して治療に当たるべきだと思っています。それが私の理想とする「納得診療」です。」

あらためて、双極性障害の人ならではの「魅力」や「特長」はその人の個性として生かしたまま、苦しみの元となる躁鬱の波をうまくコントロールしつつ、やりがいを感じられる仕事で自己実現して幸せに生きていけるためのサポートをしていきたい、そう思いました。たとえ何年かかっても。

そして私自身が、たった一度きりの人生、どうせならば絶望の果てに自ら断ち切るのではなく、

「双極性障害=ギフト(神様からの贈り物)」だったと、天に感謝して幕を閉じたい。

私は過去の自分の経験から、いつの間にか心療内科医を、心からわかりあえる事はない敵だと思うようになっていたのですが、先に勝手に心を閉ざしてしまったのは、私の方だったのかもしれません。

もしも、あなたが精神疾患に苦しんで通院していて、このように思っていたら。

  • ①この先生は話を聞いてくれない。私の気持ちをわかってくれない。
  • ②治療が進むにつれ自分が自分でなくなっていく気がする。
  • ③この病気のせいで本当にやりたいこともあきらめないといけないのか?

ためらわず、まずはその思いを先生に伝えてほしい、そう願います。

(※①については、医師といえども人間なので伝え方に配慮(例:「先生は話を聞いてくれないですよね」を→「私の気持ちがわかってもらえないように感じて辛いんです」等のアイ・メッセージに変換する等)が必要かと思われます)

私達患者はどうしても「先生」に遠慮してしまいがちですが、先述の通り医師も人間である以上、こちらが伝えることで相手は「そうだったんだ」とやっと理解できる、という事もあるかと思われます。 

それでもなお違和感が消えないならば、遠慮なく自分に合う、他の先生を探してよいのだと思います。何度も言う通り医師と患者、人間同士である以上相性もあるだろうし、本当に患者の意思を尊重する優れた医師ならば、理解してくれるはずです。(万が一それで怒り出す医師ならば、もともとご縁がなかったという事でしょう。)

どうぞ忘れないでください(私も忘れないでいたいと思います。)

病院も薬もそしてカウンセラーも、「あなたがあなたらしく幸せな人生を生きる」ための

サポーターなのだと。

(引用元|躁うつ病(双極性感情障害)と共感・創造力:「一流の狂気」とは

 水谷心療内科 こころの総合診療医BLOG)

躁うつ病(双極性感情障害)と共感・創造力:「一流の狂気」とは | 岐阜県多治見市の心療内科・精神科 水谷心療内科|ネット予約可能
躁うつ病(双極性障害)と共感・創造力との関係について。ガミーの本『一流の狂気』を読んで考えました。多治見市、可児市、土岐市などの「心のかかりつけ医」水谷心療内科より。
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