「今、スランプに陥ってるな。」
察しのいい皆さんは、ここしばらくの私を見てとうに気づいておられたことと思います。
私は昨年の末頃、カウンセラーとしての活動が全くできない日々を送りました。
自信を失い、やる気を失い、そんな自分が「カウンセラー」を名乗って活動することが恥ずかしくなりました。
心機一転を図ろうと、カウンセリングを「行う」側ではなく「受ける」側として学んでいたのですが、自分と向き合うこと、そして現実と向き合うことが辛く、心機一転どころかますますやる気を腐らせ、ますます落ち込んでいく日々をおくっていました。
ふと気づけば、夜は寝られず、朝は起きられず、部屋は荒れ果てて、体も心も頭の中もぐじゃぐじゃ状態。
「あなたは成功者になることはできない。」
そんな日々の中で出逢った本にその言葉はありました。
ああどうせそうだよ。
そんな事言われなくたって、わかっているよ。
そもそも失敗だらけの人生で、今度こそ成功してみせるなんて大それた夢を持った私が馬鹿だったんだよ。
だって私は(寛解したとはいえ)双極性障害者なのだから。
その次に書かれてあった言葉に、ガツンと頭を殴られた気がした瞬間、色々な思いがぶわーっと押し寄せてきました。
今までいかに大きな夢ばかり追いかけて、足元の、目の前の、生きていくうえで大切なことを、ないがしろにしてきたか。
「私が本当にやりたいのはこんな事じゃない…。」
「こんな事に時間を取られている場合じゃないのに…。」
「何かもっと他の、有意義なことがあるはず…。」
「今の私のままでいいの…?」
「何か成し遂げないと…。死ぬ前に何か、天国にたどりついた時、神様に「よくがんばったね」って褒めてもらえるような、何か…。」
あの時あんな道さえ択んでいなければ、もっとましな人生だったのに…。
これから先、どうなるんだろう…。どっちの道を進むのが、正しい選択なんだろう…。
恐い怖いこわい、もう何もしたくない、もう何もやる気がしない…。
気づけば、「過去への後悔と未来への不安」という2本の縄で、自分で自分を勝手にぐるぐる巻きに縛り、呼吸さえ満足にはできなく(=とても浅い呼吸に)なっている私がいました。
できるのは、いま、成功することだけ。
息を深く吸って、おなかの底から吐き出す時。
いっぱいのお茶の香りと湯気を嗅いで「おいしい」と、ゆっくり味わう時。
キャベツをざく切りにする時。
ニンジンを千切りにする時。
指まで切らないよう気をつける時。
お米をとぐ時。
指がつめたくて、じんじんする時。
パソコン作業で入力した数字にミスがないか、指差し確認する時。
バーコードをスキャンして、おつりを渡す時。
名刺を両手で渡して両手で受け取る時。
電話の第一声で「おせわになります。」と発声する時。
眠くて眠くてたまらない時。
それでもあったかい布団をはねのけて「やばっ!!」と起き上がった朝。
おひさまの光に包まれて猫の毛むくじゃらのもふもふ(又はばふばふ)に顔を埋める私の背中に娘が顔を埋めてきた昼さがり。
子どものたわいない「ねえねえ~」に「どうした~?」と瞳をのぞきこんだ時。
今目の前にいる人の目を見て微笑みながら「ありがとう」を言えた時。
この中には「それの何が成功なの?」「何もがんばってないじゃん」と思われることも含まれているかもしれません。
だけど、いま、呼吸をしている、文字通り生きているだけで、ささやかな成功=good jobなのです。
『大きなことは、小さなことを大切にするなかから生まれる。
今、この瞬間と自分自身を調和させた時にだけ、大きな力にアクセスできる。』
<参考文献>
「ニュー・アース(A NEW EARTH) エックハルト・トール著 吉田 利子訳 サンマーク出版」
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